クーラウ作品解説

フルート曲

クーラウのフルートソナタについて

フリードリッヒ・クーラウは、1786年ドイツのウェルツェンで生まれ、若くしてデンマークに帰化し、1832年コペンハーゲンで没しています。現在ではデンマークの作曲家として、又、フルートのベートーヴエンという呼ばれ方もされている程、フルート曲...
フルート曲

フルート五重奏 ニ長調 Op.51 no.1

作品51の1はフルート、ヴァイオリン、ヴィオラ2、チェロという変則的な楽器編成により成り立っている。又、作品51は3曲より成り、すべてこの編成で、演奏時間がほぼ30分近い大曲ばかり)でクーラウの並々ならぬ意気込みが感じられる。1822年に...
フルート曲

フルート五重奏 ホ長調 Op.51 no.2

作品51は3曲の大規模な作品で、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ2、チェロという変わった楽器編成により出来ているが、フルートソナタと言っても差し支えない。というか、フルートニ重奏Op.39の3曲に始まり、このOp.51の3曲、そしてOp....
フルート曲

フルートソナタ 変ホ長調 Op.64

クーラウのフルートソナタとしての最初のこの作品は、1825年に作曲され、変奏曲の最高峰である作品63「オイリアンテによる変奏曲」や、劇場音楽「Lulu」作品65など大曲が同時期に作曲されている。 第一楽章冒頭のピアノの力強い出だしは...
フルート曲

フルートソナタ ト長調 Op.69

フルートソナタ作品69は、1826年2番目のフルートソナタとして作曲された。フルートソナタこそは、彼の最高の作品群で次代にも引き継いで演奏されていく名曲揃いである。 中でもこの作品69は作品規模こそ小さいものの、この曲が彼の最高傑作...
フルート曲

フルートソナタ ホ短調 Op.71

クーラウのフルートソナタの中でも、ソナタホ短調Op.71は最大規模の最高傑作の一つで、オペラ『ウイリアム・シェークスピア』と同年(1826年)に作曲されている。 第一楽章は4つの独立したテーマより成る拡大されたソナタ形式を持ち、構想...
フルート曲

フルートソナタ 第4番 卜長調  Op.83 Nr.1

この3つのソナタ作品83は、この時期の作品と多少趣を異にしている。この時期は、フルートの為の作品が特に多い時期であったにもかかわらず、このフルートソナタはそれぞれ異なった性格を持ちながらも、一応の共通性を見せている。それは、この時期が、ヨ...
フルート曲

フルートソナタ 第5番 ハ長調  Op.83 Nr.2

第一楽章249小節より成る(繰り返し記号により30小節より86小節まで譜記されている場合があるが、演奏上は必繰り返さねばならない)不完全なソナタ形式とも見られ、ソナタ形式の範疇にあると考えられる。 序奏部 最初~18小節主題提示部 ...
フルート曲

フルートソナタ 第6番 ト短調 Op.83 Nr.3

フルートソナタト短調Op.83 Nr.3は10曲のフルートソナタの中で規模から言えば中程度の作品であるが、作品の持つ精神的な深さは一級品である。 このソナタは、Op.71のフルートソナタと非常に似かよった精神に貫かれている。フルーテ...
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2本のフルートとピアノのためのトリオ ト長調 Op.119

この作品119は、彼の最晩年に出版されている(Simrock)。1732年には、クーラウが安住の場としてリュンビーに、やっとの建てた家さえも、火事で焼失してしまい、再び市内の(ニーハウン12)に居留していた。火事では、フルート作品以外は全...
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